神々の教示 《癒奏術・海神の章》




【神々の教示】はいつも同じ。

「ぶっつけ本番」しかない。

だがそこに真の【教示】がある。



ある日突然「事」が起こり始まる。

何の前置きも無く・・・である。




【神】が教えんとしているのはただ一つ。

『神人一致』


目の前に起こった出来事に対して『神人一致』することで『事を成す』




『一致』出来るか否か

それが分かれ道。


いくら予言を聞こうとも、『一致』無ければ峠は越せぬ。

掃除洗濯出来ぬ心では『どれ』が【神】かわからぬ。

溺れて慌てて掴んだ『藁』は、散らかった心の中の思いの数々。

捨てられぬ『執着』が心に散らかり、いざという時に邪魔をする。



慾に囚われ霊懸かりした御魂では、【神】の言葉の在処は見えぬ。

霊を神と崇めていれば、選択出来ぬままとなる。



【神】の言葉を聞き分けたとて「身・口・意」が一致していなければ身動き取れぬ。

その逡巡が運命を分かつ。





【神の教示】はぶっつけ本番。

身・霊・神を一致させ

身・口・意を一致させ

縦横十字に三位一体

【誠】を養うが【神の教示】


大禍の渦を渡るため

握った『舵』を手放すべし




斬り結ぶ太刀の下こそ地獄なれ 身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

・・・柳生石舟斎