集団という砂の城を繋ぎとめていた情の水気 《癒奏術・鋼の章》




人という砂粒が「情け」という水気を帯びて、砂場に城がようやく築ける。

濡れすぎていれば崩れるし、乾いてしまっても崩れる。


風の時代となり「情」の水気が乾き始め、「集団」という砂の城には亀裂が入り始め、やがてそれらは「必然的」に崩れ行く。


乾き始めた砂をせっせとかき集め、巨大な要塞を造ろうとしているが、固めたはずのところから乾いてゆくため、固めても固めても崩れる。

外側から乾燥しているため、中の方の砂はまだ水気があるが、それが認識の「差異」となり、差異が亀裂となって崩れる。


そうやって「外側」から変わりゆき、真ん中ほど変化は遅い。


それが今現出している状況である。


風の時代に入っても、土の時代の栄光を追いかけるとはそういうことである。



「情」で固めた砂城はやがて必ず崩れ去る。

「情」で縛り、「情」で形作っていたものは、その姿を保つことは不可能である。

恐れで縛り、喜びで縛り、怒りでまとめ、悲しみで固めた「砂の城」

土の時代の在り方は終わりゆく。




風の時代

砂粒となって風に乗り、風の導く先へと向かう。

風に吹かれて飛んだ先に、同じ風に乗ってきた砂が「風合瀬(かそせ)」で交わる。

次の風が吹くまでの間、しばし築かれる「砂の山」

やがて再び風が吹けば、風に乗って次の「風合瀬」へ向かう。


「情を捨てよ」

「孤独を愛せ」



「情」の水気は乾きゆく。

恐れが乾き、悲しみが乾き、喜びが乾き、怒りが乾き・・・・


自愛無き故 情けに縋り 情けの水気で「友」とした

人の繋がり 乾いて崩れ 自愛の在る無し分かれゆく

自愛出来るもの 慈愛在り 自愛出来ぬもの 慈愛無し


情けの水気を絞りだし 濡れ落ち葉となり 風には乗れぬ

天上天下 唯我独尊 自愛が慈愛となる心

乾いた心に神の導き 風合瀬へ誘(いざな)う詔(身言乗り)



情け心を「愛」と偽る 土の時代は終わりけり

砂城の楼閣にあこがれた 過ぎ去りし夢は過去のもの


風に乗り 導かれるまま 風合瀬へ向かう

気吹戸主の風招(かざおぎ)で

大祓から解かれた風が 未来を運ぶ風となる



未来を読めぬ星読みたち 情けの水気で濡れ落ち葉

月読みせねば未来は見えぬ されど月読命は去られて

新たな月読み 新たな星読み 風に乗れねば夜見となる


我が身の巳削ぎが先なるに 心の水削ぎが先なるに

水に浸かりて巳に巻かれ 神の風招(かざおぎ)見えず聞こえず


目で聞き耳で見る聖(ひじり) 気吹きに意乗り(祈り)て風合瀬へ向かう

愛と情けが分かれゆく 砂城に吹く風 神風に乗る




五六歳七か月 弥勒の未来の風に乗る

愛と情けの分かれ道 選択(洗濯)猶予はあとひと月なり




ひふみ神示 富士の巻 第四帖

一二三(ひふみ)の仕組が済みたら三四五(みよいづ)の仕組ぞと申してありたが、世の本の仕組は三四五の仕組から五六七(みろく)の仕組となるのぞ、五六七の仕組とは弥勒(みろく)の仕組のことぞ、獣と臣民とハッキリ判りたら、それぞれの本性出すのぞ、今度は万劫末代のことぞ、気の毒出来るから洗濯大切と申してあるのぞ。今度お役きまりたら そのままいつまでも続くのざから、臣民よくこの神示(ふで)よみておいて呉れよ。

八月十三日、⦿のひつくのか三。 


第六帖

今は善の神が善の力弱いから善の臣民苦しんでゐるが、今しばらくの辛抱ぞ、悪神総がかりで善の肉体に取りかからうとしてゐるから よほどフンドシしめてかからんと負けるぞ。親や子に悪の神かかりて苦しい立場にして悪の思ふ通りにする仕組立ててゐるから気をつけて呉れよ。神の、も一つ上の神の世の、も一つ上の神の世の、も一つ上の神の世は戦済んでゐるぞ、三四五(みよいづ)から五六七(みろく)の世になれば天地光りて何もかも見えすくぞ。

八月のこと、八月の世界のこと、よく気つけて置いて呉れよ、いよいよ世が迫りて来ると、やり直し出来んと申してあろがな。いつも剣の下にゐる気持で心ひき締めて居りて呉れよ、臣民 口でたべる物ばかりで生きてゐるのではないぞ。

八月の十五日、ひつく⦿と⦿のひつ九のか三しるさすぞ。


第十七帖

九十(コト)が大切ぞと知らしてあろがな、戦ばかりでないぞ、何もかも臣民では見当とれんことになりて来るから、上の臣民 九十に気つけて呉れよ、お上に神祀りて呉れよ、神にまつらうて呉れよ、神くどう申して置くぞ、早う祀らねば間に合はんのざぞ、神の国の山々には皆神祀れ、川々にみな神まつれ、野にもまつれ、臣民の家々にも落つる隈なく神まつれ、まつりまつりて弥勒(みろく)の世となるのぞ。臣民の身も神の宮となりて神まつれ、祭祀(まつり)の仕方 知らしてあろう、神は急(せ)けるぞ。

八月二十五日、⦿のひつ九。 



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