【誠】 《癒奏術・山桜の章》




日本は今、世界を破滅させるほどの『加害国』となるべく、その道を進んでいる。

だが、いつまでも「被害者意識」を持ち続ける人々・・・



戦後「植民化」されたにもかかわらず、『何で世界第二位の経済大国になった?』


人は言うだろう。

「日本人は素晴らしいからだ」


確かにそうだろう。

だが、本当にそれだけなのか?



経済大国になったのではなく『してもらった』という方が正しい。

敗戦の混沌から立ち直り、見事に復活してのけた。


・・・・


世界はそんなに甘くない。

植民支配を奪われた西洋諸国が日本を許すわけは無く、日本が発展していく様を「黙って見ている」ほどお人よしだと思っているのだろうか?

植民支配を受けながら「黙って見過ごされる」と思っているのだろうか?



『経済大国にしてもらった』

これが『ネオ・コロニアル(新植民地主義)』のやり方である。


『世界第2位の経済大国』

今は第3位か・・・・

だが、当の日本人は豊かではない。


もともと西洋的な『豊かさ』など知らない国民である。

だからいくらでも騙せる。



西洋的な「豊かさ」の裏側には必ず「植民地支配」というものがある。

誰かの犠牲の上に成り立つ豊かさ・・・・


世界第2位となった日本も例外なく「誰かの犠牲」の上に成り立っている。


誰かの犠牲の上に成り立った「経済大国」は、豊かさを知らぬまま豊かさを召し上げられる。

「コロシアム(植民地)」から吸い上げたものを「ネオコロシアム(新植民地)」でさらに吸い上げる。

働いて、働いて世界第2位になったと思っていたものは、実は「働かされ、働かされ・・・」そうして「コロシアム(植民地)」の中継地点でもあるような「ネオ・コロシアム(新植民地)」となっていた。



【隷属】の「鎖」は繋がれたまま、「経済大国にしてやった」という『恩義』を押し付けられ、その「経済大国」であることを利用して、日本は「世界統治」の一つの『装置』として使われる。


世界を破壊するための装置

そして世界を統括するための装置



この国に住まうものすべてが世界にとって「加害者」となる日が、刻一刻と近づいているのに被害者意識の者ばかり・・・・




いっとき・・・

日本が世界の中心に見えたとしても、それは『終わりの始まり』である。


経済大国、世界第2位という言葉に浮かれたのと同じく、こき使われながら浮かれることとなる。



隷属の鎖を引っ張られ、日本はそんな未来へ進んでいる。


豊かさを享受した者ほど、隷属の鎖に抗えない。

それは「与えられた豊かさ」であるから。


与えた分だけ取り立てられる。




かつてビルゲイツは億万長者に「してもらった」

だから未だにこき使われる。

彼のように「してもらった」者たちが、こき使われながら「終末」への道を造っている。



そんな「生殺与奪」の権を持つ『天上人』は、『新しい世界』を目指している。

誠の神々も『新しい世界』を目指している。


目指しているものは同じ・・・・ようで同じではない。






今から四年ほど前・・・

京都の【神泉苑】で【乙姫殿】と約束した。


『新しい世界を産み成す』



天上の向津姫(瀬織津姫)は地球そのものを胎内に宿した。

『新しい世界を産み成す』ために


そのために『伊豆能売の神々』は力を尽くす。



そこで私が果たす役割は『神人一致』

その理(ことわり)を解き、道を開くため神々が力を貸してくれた。





世界を取り巻く大渦は、例外なく同じ方向へと向かう。

だが、「天上人」と「天界の神々」は『着地点』が全く違う。


「沈む渦」と「昇る渦」

同じ「渦」でも着地点は天地の差である。



昇る渦と沈む渦

それを分けるのは【誠】のみ


【誠】が在るや無しや

それだけである





かつて「八岐大蛇」の大渦で世界は歪んだ。

その歪みの最終地点が今である。


大蛇の歪みで亡くなった【稚姫】は、【瀬織津姫】の『魂返し』により魂は消えず再び生まれ変わった。

【稚姫】の御魂は【吾田鹿葦津姫(アタカシツヒメ)】として再生したが、その時【稚姫】を穢した【穢れ】も同時に転生し【岩長姫】として再生した。

ゆえに、後の人は無くなった稚姫を【木花知流姫(このはなちるひめ)】とし、生まれ変わった姫を【木花咲耶姫(このはなさくやひめ)】と呼んだ。


【稚姫】とは【ワカ姫ハナコ】が正しい名である。

ゆえに【稚姫】のことを【木花姫(このはなひめ)】と出口王仁三郎氏は呼んだ。



六甲山に【天穂日命】が祀られているのはそのためである。

【天穂日命】は【木花咲耶姫】の『対の神』である。

そして、「出雲の神」でもある。

出雲は根国

根国とは気の根の国(杵(きね)国)

【天穂日命】が出雲に降って【瓊瓊杵(ににきね)尊(玉のように美しい杵国の尊)】となったのである。



そして、六甲山には【稚姫命】そのものも祀られていなければおかしい。

おそらくそれも「隠されて」きたこと。


ちゃんと【稚姫】の磐座もある。

だが今となってはそれはどうでもいい。





世界は渦の中心へと加速している。

私が与えられた役割は「昇る渦」へと人々を押し上げること。

神々が目指す「神人一致」の未来へ、一人でも多く渡すことだけである。


この大渦の終点、つまり中心は日本となる。

そして、草薙劔を打ち鍛えるため、鑪(たたら)の業火に投げ入れられる。


それが、やがて訪れる日本の未来である。