天照らす【撞の大神】~撞賢木厳之御魂天疎向津媛命 《癒奏術・煉獄の章》
世界を一目見渡せば 刻が無いのは一目瞭然
未だ歩みを逡巡しおる 我善し御魂に落ちた神々
神々までもが日和見きめて どうしてこの世が立ち直る
鼻高天狗に堕ちたるか もはや総替え御魂に移る
落ちた神々拾い上げ 祀りて上(かみ)へと上げ給う
我善しが凝り(狐狸)た天狗は要らぬ ここから先は鋼(はがね)の御魂
未だ真っすぐ神へ向かえず 神を削り節にする天狗
座らぬ腹で肩ひじ張って 足元見えぬほどに仰け反る
救いの神に救われたとて 足元掬われませぬよう
腹帯閉めて腹くくり 早々改心なされませ
九九理(括り)の道を歩めぬのなら 下がりて黙って見ているがよろし
後ろで日和見決め込んで 改心できれば来られませ
時の神様はもう待ちませぬ 嵐の神は動き給う
日の出の神の露払い 神素戔嗚は劔を振るう
やるかやらぬか分かれ道 岩戸に寄り添う菊理姫
九九理の道の白山道 括れた者だけ来られませ
行く道決まっているなれど 行かれぬ理ばかり詰め込んだ
荷物をその手に握りしめ その手で何が救えるか
杖と団扇を握った天狗 地面に手をつき狐狸となりた者
「手が使えませぬ だから救えぬ」 屁理屈ばかりの神と人
守護神共々お出直し 御魂を鋼に練り上げるまで
火水にさらして打ち直し それも救いの道である
再び昔へ戻ろうと しても戻れる道はなし
行くしかないのに行けぬなら 替え御魂しかありませぬ
せっかく門へと来れども 御魂の因縁忘れ去り
同じ因果を繰り返し 来世こそはと同じ言い訳
同じ因果も同じ来世も 二度と巡りて来はしない
前世にも同じ過ちを 犯していると思えぬか
手柄と未練を秤にかけて 未練に溺れた情け心で
心曇りて雨が降り 愛の火は消え火水(神)から離れん
「時は来たれり」と時神告げる 鋼の劔を掲げませ
腹を括りた武士(もののふ)たちよ 己(おの)が真澄の誠を進め
腹を括りた守護神と 腹を括りた人が和す
鋼の御魂 集いませ 白山道を登りませ
0コメント