【神は道を示す】 《癒奏術・煉獄の章》




神は望めば道を示すのみ 余計な訓戒など示さない

戒めとするのは人の心 悔い改める道しるべ

それでも人は同じ過ち 何度も繰り返して悔やむ

悔やむ心に心地よさ覚え 漂うように航海(後悔)をする



神は道を示しある その道を通り進むだけ

ただそれだけのことが出来ぬ 人の情けの曇り空



誰一人 逃れることの 出来ぬ世で

逃げ道探す 愚かさよ

逃げ道探す その「舵」は

漂うだけの 大航海(後悔)



逃げ道探す「舵」を手放し 示された道を進むだけ

進めぬ心に潜む影 神と出会えぬおのが思い

示された道を拒む心に 潜む魔言(まこと)の情けの言霊

言い訳すれど何も変わらぬ 行くか行かぬかの選択(洗濯)あるのみ



神は望めば道示す すでに道は示されてある

それでも駄々こね進まぬ心 道の良し悪しまで望む

ゆえに堂々巡りの遠回り 繰り返しながら渦を巻く

いつもと同じ道に安堵し 変わらぬ自分を繰り返す



自分を変えずに世界を変える そんな望みを願うゆえ

同じ場所から変わりゆく 世界に取り残されてゆく

同じ自分に執着離せず 同じであること望むゆえ

神は道を示すのみ 同じである道示すのみ



変わりたき心あるのなら すでに道は示されてある

思いの中に湧き出した 天の眞名井の導きの泉

天照らします大神の 指し示す道の光湧く

されど光に目を背け 影に隠れて魔言に従う



心の中に 目の前に 刻一刻と湧き立つ泉

逡巡いたして進まぬは 人の心の執着なりて

改心出来ぬ執着心が 大波造って難破する

悔いを改めぬ航海(後悔)の 船出迎えし人の性




目の前に 示せど与えど 手を伸ばさぬ人

後悔の舵を手放せぬ 執着握って手放せぬ

大国玉(大地球)にいる限り 逃れる道は無きものに

それでも逃れたき心 我善し御魂に落ちたる心



自分は変わらず世界が変わる

変わる世界に変わらぬものの

居場所は無くなるだけである

されどそれを望む人



善くなる世界とは何ぞや 善くなった人の住む世界

自分は変わらぬままでいい 鼻高天狗の狐憑き

狐に化かされ引きずられ 神の泉に背を向けて

狐と共に逃避行 どこへ行こうと言うのやら



神は既に示しある 行くべき道を示しある

行くか行かぬかだけの選択 心の洗濯次第なり