『冥途の道』 《癒奏術・弥勒・序》


愛宕(おたぎ)の寺も打ち過ぎぬ 六道の辻とかや 実(げ)に恐ろしやこの道は 冥途(めいど)に通ふなるものを 心ぼそ鳥辺山(とりべやま) 煙の末も うす霞(かす)む

・・・謡曲「熊野(ゆや)」




現在、逆行中の冥王星は10月にようやく順行へ戻る。

山羊座の最終度数をやり直している冥王星というのは、最終的な手放しをするための「破壊」を再度行っているということである。

「完成」の度数まで戻った冥王星は、10月より再び破壊へと向かうため、現在は「破壊すべき完成形」を浮き彫りにしているのであろう。




ちょうど9月20日からXBB対応の単価ワクチン接種が始まる。

皮肉なことに星の巡りと合致したこの状況は、もはや避けようも無いのだろう。



逆行してわざわざ戻った冥王星は、明確な「破壊」の意思を持っている。

その意思は「何を」破壊しようとしているのか?


冥王星が破壊するものは「潜在的な地盤」である。

土星の「表面的な地盤」ではなく、人の「無意識の常識」を破壊する。

おそらく、破壊されてはじめて「そんなものがあった」と気付くのだろう。




「思い知らねばわからない」

そんなものを破壊するのが冥王星である。



「業(カルマ)」を解消したなどと思っていたら大間違いである。

潜在的な無意識層にある「業」の土台の上に人はまだ立っている。

それをそのままにしておいて先へは進めないのである。



「餓鬼道」、「畜生道」を大地として歩いている人が「人間道」へ回帰するためには「修羅道」を抜けなければたどり着けない。

さらにその先の天道へ行くのはその後の話である。

その「修羅道」を進むことを逡巡して今なお「畜生道」「餓鬼道」に居座り続けているのである。




そんな「道」を潜在意識の中に残したまま、先へ進もうとしている。

その行為は、天道にまで「穢れ」を平気で持ち込むようなものである。



だからそれを冥王星が破壊する。

破壊されて「足場」が無くなって初めて気付くのである。










癒奏術・響庵ブログ

神人一致の理を実現する「響庵」のブログ