【原点回帰】終わりと始まりの螺旋の交差 《癒奏術・奥宮》




毎年、初心に帰るため「原点回帰」をしていましたが、いつも『覚醒時』の頃の心に戻ることで「初心に帰っている」と思っていた。

しかし、今回は『そこではない』という明確な導き・・・

それゆえだいぶ迷っていたところ、ようやく本当の【原点】に辿り着いた。

それは「終わり」の場所であり「始まり」の場所でもある。


そこは『覚醒』した過去の時間ではなく、『覚醒へと進み始めた』過去の時間軸。

それは『目覚め』の時より一年も前の時間軸であった。

ちょうど熱にうなされて宇宙へと意識が広がった時。


そしてさらにそこから一年前の時間軸で、「捨てた」ものが落ちているところまで戻った。





『目覚め』るためには『目覚める』ことのできる場所に居なければならず、それは自らが自らの【羅生門】をくぐった時。

それは、未だ【神】を知らず、されど【神】なるものへ挑み、【神】を疑い、【神】へ問い始めた場所。



岩戸(言答)を開くには問わねばならず、問わねば答えは得られない。

問うためには『門(羅生門)』をくぐらねばならず、『門』をくぐるには『門』のある山の上まで登らなければならない。

そして、山の上まで登るためには、一つの道をひたすら進むしかない。

そんな「一つの道」をひたすら進んで登り続けたところに、ようやく『門』が現れる。



その『門』をくぐれば、今まで積み上げてきたもの、いわゆる「自分の財」となる様々なものを置いてゆかねばならない。

ひとつひとつ剝ぎ取られてゆく中で、それを惜しんで手放さなければ、その門は通れない。


それでも尚、門の先の山道を登って行ったところで、ようやく問い続けた【神】が答える。

そうしてやっと「岩戸(言答)」が開くのである。





今までは「岩戸が開いた」ところに回帰して「原点回帰」と思っていたが、今度は『羅生門』をくぐる手前のところまで回帰したわけである。


散々積み上げてきたものを剥ぎ取られ「終わらせて」、『門』からさらに登る道を「ゼロ」から始めた場所。

そこは『門』の出入り口。


そこは、【癒奏術】を完成させて、捨てた場所。

捨てたところが「零(ゼロ)」の地点。






そんな『捨てたもの』を『拾ってこい』と、奥宮に上がられた瀬織津姫の意思。

なんと勝手な・・・・


それをようやく拾いあげたところです。



そこまで降りて戻って拾いあげたものと、後に積み上げたものを融合し、【神・霊・身】の三身一致の糸を紡いでいこうと思います。