【痴話喧嘩 十拳劔の 両成敗】 《癒奏術・風の章》





民主主義 常に対立 痴話喧嘩 


痴話喧嘩 すればするほど 負け戦




国家を常に二分して 弱体化させる民主主義

愚かなるかな痴話喧嘩 気付けば中まで蝕まれ


応援するふりですり寄り 入り込みたる闇(病み)の手は

右も左も応援し 気付けばどちらも闇(病み)となる


病んだ頭に映る敵 二分されたは味方のはずが

同じ闇(病み)にて曇りたる 耳目に映るは敵姿


いつまで痴話喧嘩続けて 闇(病み)を拡げているのやら

闇(病み)は末期の蝕みで それでも止めぬ痴話喧嘩


犬も食わない愚の骨を 犯し続ける人々よ

全身闇(病み)に侵されて よほどに痴話が好きなるか


いつになったら自分の闇(病み)に 耳目を開いて見聞きするのか

小さな小さな情の棘 些細な傷が全身蝕む


痴話喧嘩などに勝ったとて 根元の棘は抜けはせぬ

棘を抜かねば痴話喧嘩 延々続く闇(病み)の道


棘を撫でられ心地よく コロリと転んで闇(病み)が拡がり

末期の今に至るまで よくぞ気付けぬ間抜けさよ


心の乱れ 心の狭さ 狭き心に散らかる情け

掃除洗濯せぬからに 穢れ広がり末期の闇(病み)ぞ


痛い痛いと叫んでも 自分で抜かねば棘抜けぬ

痛みを誰かにぶつけても 痛みが消えるわけは無し


言わざる見えざる聞こえざる 忍び寄りたる闇(病み)とても

鼻で嗅ぎ分け出来るのに 自分の香りで鼻曲がり


蘇民将来 札の無い 人の家には立ち寄れぬ

神素佐鳴の哀しみは 響きとなって天地を覆う


大蛇の腹を引き裂く響き 大蛇となった人の群れ

延々続く痴話喧嘩 十拳劔が二つに引き裂く


闇(病み)に溺れた痴話喧嘩 喧嘩両成敗と為す

十拳劔の天地の響き 末期の闇(病み)を終わらせる