誓約(うけい)という外国的要素 ~続【伊都能売】
記紀ではアマテラスとスサノオの誓約(うけい)として描かれているもので、スサノオがアマテラスの玉をかみ砕いて生んだ御子神は
左の鬟(みずら)に巻いている玉から 天之忍穂耳命
右の鬟(みづら)に巻いている玉から天之菩卑能命
鬘(かづら)に巻いている玉から天津日子根命
左手に巻いている玉から活津日子根命
右手に巻いている玉から熊野久須毘命
となっている。
だが実際の所は秀真伝(ホツマツタヱ)に書かれているもののほうが正しい。
確かめようもないものを「正しい」とするのは現代では一般的では無いが、それは現代の退化した意識では確かめようも無いだけであって、記紀のほうはあきらかに「誓約」にこだわりを持っているのがわかる。
実際の所スサノオとアマテラスの誓約などは無く、そもそも「誓約」などというもの自体が「日本的」ではない。
これは外国のものであり、外国の文化を日本の中心に据え始めた頃に書かれた「記紀」であるがゆえ、「誓約」なるものが出てきているのだろう。
「厩戸皇子」という称号を持つ「聖徳太子」が「仏教」を中心に据え始めた時代である。
秀真伝(ホツマツタヱ)では以下のようになっている。
アマテル神の妃達
内宮・典侍 セオリツ姫ホノコの御子ー天之忍穂耳命
北局・典侍 マス姫モチコの御子ー天之菩卑能命
東局・典侍 オオミヤ姫ミチコの御子ー活津日子根命
西局・典侍 ハヤアキツ姫アキコの御子ー天津日子根命
西局・下侍 トヨ姫アヤコの御子ー熊野久須毘命
そして、この中の『西局・下侍 トヨ姫アヤコ』はセオリツ姫の依頼で「ウサ(宇佐)宮」にて『北局・内侍 コマス姫ハヤコ』の生んだ三姉妹『タケコ(湍津姫)・タキコ(田心姫)・タナコ(市杵島姫)』を養育している。
宇佐神宮に三女神が祀られているのはこのためで、宇佐神宮の「姫神」として祀られているのは、ムナカタから出た『トヨ姫アヤコ』のことであろう。
ちなみに、南局が無いのは元々セオリツ姫が南局の典侍であったからである。
南局の内侍がワカサクラ姫ハナコである。
セオリツ姫の妹神の「稚姫」で、スサノオの暴威で亡くなった女神である。
五男三女の神々はスサノオとアマテラスの誓約で生まれた神々ではない。
アマテル神の御子神達である。
恐らく様々な「過去のつじつま合わせ」が行われているのであろう。
記紀という二つの書が同時期に現れたのも、それらを記すためであろう。
アマテル神と妃達の有り様は『一霊四魂』の姿であり、一霊(内宮)四魂(北東南西)となる。
北東南西のそれぞれの局達は「機織り姫」である。
「機織り」とは「運命」を織り広げてゆくもの。
そして北東南西それぞれの局には典侍・内侍・下侍という三侍がある。
3X4=12
おうそれぞれの妃神がそれぞれの「月の神」ということ。
睦月、卯月、弥生・・・・・・
それぞれの月を司っている。
荒魂に三神、和魂に三神というふうに生まれ・・・というか存在し、さらにそこからも神々が生まれてゆく。
その広がりの先に「人」となるわけである。
それら四魂の神々は「セオリツ姫」という【一霊】の中にあり、「セオリツ姫」という【直霊(なおひ)】の【柱】を中心に【調和】している。
そのセオリツ姫も【国之常立神】の中にあり、国之常立神の分霊である【アマテル神】という【陽】と陽陰和合し「一対」となることで【天照皇大神】となる。
竹内家の皇祖皇太神宮に於ける『天津祝詞』では【天照日乃神月乃神(あまてらすひるのかみつきのかみ)】というふうになっており、陽(日)陰(月)一対であることがわかる。
日乃神(アマテル神)月乃神(セオリツ姫)というわけである。
そして十二有る月をそれぞれの姫神が機を織る。
日(太陽)は一年で一周り
月は一年で十二周り
ニギハヤヒが「大歳神」と言われる所以である。
ちなみに「アマテル神」と「ニギハヤヒ」は同じでは無い。
別とも言えないが、同じでは無い。
更に言えば「天火明命」も同じでは無いが別とも言えない。
だから混同されややこしくなる。
ちなみに「先代旧事本記」では伊弉諾神と伊弉冉神は一対で【生幸名基幹大神(いざなきみのおおかみ)】となっている。
この「陽陰一対」であることが大事なのである。
それが【調和】の「神政」である。
その「陽陰和合」は横のみならず縦も然る可し。
人ならば、人として「男女一対」となり、縦の神との繋がりも「男女一対」となる。
だが多くの人がこれを間違える。
そして守護神であるはずのものたちまでが間違えている。
間違えるからズレる。
ズレるから繋がらないのである。
アマテル神から分れ出でた荒魂の系統、和魂の系統、幸御魂の系統、奇御魂の系統とそれぞれ『霊統』というものがある。
だが、今ではそれらが「カオス」となっているわけである。
神世の時代より神を祀り続けてきたものにはわかるであろうが、神祀りの「神政」を辞めたゆえにわけがわからなくなりカオスとなっている。
だからそのことを「仏魔が入り込んだ岩戸閉め」と日月神示では言われているわけである。
私の場合、運良くそれがわかった。
生まれた産土の神が「ハヤアキツ姫」であり、数年前の導きで現れた「天津彦根の龍」がそれを物語っている。
その霊統からセオリツ姫の直霊に繋がっているわけである。
また、厳島神社に訪れた際、直接「剣」を受け取ったのも、ハヤアキツ姫がアマテル神の神器の「剣を預かる女神」であったことに由来している。
セオリツ姫は「鏡を預かる女神」である。
そしてセオリツ姫の兄神として「オオヤマヅミ」が居り、そしてその御子神が木花之咲弥姫と岩長姫となる。
これらの神々は「ハラミ山」の神
ハラミは「孕み」である。
いわゆる「富士山」なのである。
外国では「芙蓉山」と呼ばれ「不老長寿の花が咲く」と言われていた場所である。
秦国から来た「徐福」はここを目指して来た者である。
少し前に書いた【伊都能売】の記事で記した『観音 即 木の花姫神 一名・伊都能売神』とは誰なのか?
木花之咲弥姫ではない。
ワカサクラ姫ハナコ=稚櫻姫=稚姫が伊都能売神の木の花姫神である。
それを統括する国之常立神と天照大神
天照大神=向津姫=セオリツ姫なのである。
さらに言うなればセオリツ姫とアマテル神の「一対」なのである。
アマテル神=国之常立神の分け御魂である。
それも重なり「厳島」に於いて剣を預かった時に「国之常立神」の分け御魂もわざわざ降りてきたわけである。
少しは「富士」は晴れたか?
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