癒奏術・素戔嗚ー八重垣の章




気付いていながら何もせぬ

出来ぬ出来ぬと言い訳ばかり

子供なれば仕方なし

されど

大人に言い訳通じぬぞ

子供に出来ねど大人は出来る

出来ることをやるだけのこと

それでも出来ぬとやらぬ言い草

あきれ果てたる賢き幼児


いつまで子供の言い訳を

握って放さぬその心

大人になりても子供の立場

放せぬ賢き幼児ども



一人で成せねば二人で成して

それでも足りねば三人四人

五人十人百人と

結ぶことすら考えぬ

横に結べぬ者たちに

どうして神と結べるか

誰かがしてくれるのを待つ

それは子供のやることぞ



雛鳥のように口開けて

餌を待つのは雛の時

大地に根を生やした木のように

水を待ちわび吸うだけで

与えることは「出来ませぬ」

だから大地は枯れ砂漠

草木も生えぬ砂漠のごとき

乾いた心 餓鬼心

子供の言い訳 餓鬼心

木を枯らすばかりの気枯れ(穢れ)と知れ



八重垣は 穢れを防ぐ 防波堤


賢き幼児の糞餓鬼どもが

八重垣の中に入れるか

人の気を枯らす穢れを払い

おのれの大蛇を退治して

穢れを祓う剣を手にして

来られたならばお通ししよう

面倒事が嫌ならば

お好きなところへ参られませ




神を拝みているなれど

神棚に餓鬼が棲み着きて

お願い三昧手を合わす

飢えた心が餓鬼棚となる



神棚は 心のままの 鏡なり


逆立ちをして天を拝めば

地獄の亡者が湧き出でる

祈り拝みをするほどに

禍霊の巣窟と成り鳴る




動かざる事 山の如し

八重垣陣の赤き壁

獅子の頭の大将が

軍扇握りて一歩も引かぬ

出丸にはためく六文銭

赤き鎧の武者が待つ



羅城門が開くれば

白き毘沙門龍が舞う

死に装束の龍騎の武者は

「死なん」と駆けゆく毘沙門龍

白き頭巾を先頭に

一糸乱れず龍の舞



総大将に降魔の緑龍

穢れを祓う 楠の龍

千早振る旗 菊水の紋

一騎当千(闘戦) その知謀

風林火山を熟知した

毘沙門天の化身なり

大軍団が押し寄せれども

八重垣陣は微塵も崩れぬ

難攻不落の陣構えなり



剣を掲げ 柱を立てたる

神国人を守る陣

餓鬼畜生の心気枯れたる

幽界人を祓う陣



八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を


幽界人は一つになりて

八岐大蛇と化してゆく

大蛇の頭に付き従いて

大蛇の一部と化してゆく

日和見通す糞餓鬼どもは

大蛇の身体と成りてゆく



天の戦は地に映る

合わせ鏡の三界一体

自分の御魂は八重垣の

内外どちらにあるのやら

いずれ答えは出るなれど

その時はすでに戻られぬ

大蛇の一部と化したれば

戻ることは叶わぬ夢



さあ

いつでも攻めて来るが良し

後悔せぬほど本気で攻めよ

八咫の烏に惑わされ

同士討ちなどせぬように




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