【自分の柱】 ~牡牛座天王星が導く感受の世界 《癒奏術・水月抄・海神の章》




どんなに感覚が優れていようとも、その感覚に着いてこられない大多数の人を『常識』として、優れた感覚で察知しようとも『無い』ものにされてきたごく少数の人々。


視覚が優れ

嗅覚が優れ

聴覚が優れ

味覚が優れ

触覚が優れ

心覚が優れ


鋭敏な感覚の持ち主には感知し得るものも、感知しない人が『多数』のため『無い』ものとされてきた多くのものがある。

それらを「牡牛座天王星」が揺り動かして『在るべく在る』と告げる。

されど感知し得るはずの人々は、かつて自分を押し込めたように再び自分を押し込めようとする。


自分の中に『在る』ものを『在る』と言えぬ心。

それは自らの【魂】を蔑ろにしてきた心。

自分を殺し周りに流されることを選択してきた心。


自分は「こうである」と・・・

「在るものは在る」と・・・

言うのをやめた時、魂は「自分」を『何者か』に明け渡す。



そんな『明け渡す』癖がついた魂に【牡牛座天王星】は迫る。

『在るものを無きものにするな』と・・・

『在るものを在るべく生きよ』と・・・・・



『在る』者には在りて『無き』者には『無い』

ただそれだけである。


『在る』ものを『無き』ものにし、『無い』ものを『在る』ごとくするのは【偽り】。

その【偽り】を糺す。

『在る』ものを『無き』ものにした癖は、『無い』ものを『在る』ごとく偽る。

その『偽り』の【癖】を糺す。



「在るものを在る」と言えぬのは、【偽り】の【癖】ゆえである。

偽る自分をよく知っているから言えぬ。

自分を偽り、魂を偽ってきたから言えぬ。

自分の中の【偽り】を捨てられぬ限り、牡牛座天王星の恩恵はけっして与えられぬ。




世界が【嘘】で満ちているのは、自分自身への【嘘】ゆえである。

自分を騙す人が満ち満ちて、世界に【嘘】が溢れてる。


自分が自分を偽れば、他者をも偽ることである。

他者に自分を『偽る』ために、自分を騙して【嘘】を生きる。

ゆえに世界は嘘が満ち満ちて、【誠】の居場所を無くしていった。




自分を取り戻したいなら、子供の頃に還れば良い。

自分で自分を騙す前の、自分に還れば良い。

子供心に還るとは、無責任になることに非ず、幼児退行することに非ず。

自分の御魂が御身に息づき、魂魄結ばれていた頃。

そこに還って過去に置き忘れた、自分を拾ってやり直す。

心の柱の立て直し。

御魂の改心、立て直し。


自分を明け渡した霊懸かりをやめて、御魂戻さねば神懸かれぬ。

自分を明け渡して身を委ねた、【霊】を廃して御魂戻せ。



自分とは「どれ」であるか?

自分の本当の【思い】は「どれ」であるか?

自分の御魂は「どれ」であるか?


自分を【騙す】ことをやめねばけっして見つからぬ。

自分の中の【嘘】を掃除し尽くして、【誠】とならねば見つからぬ。

自分で自分を明け渡したゆえ、『霊』に邪魔され審神者(サニワ)も出来ぬ。

自分の「思い」か霊の「思い」か、思いの『元』もわからぬまま。

それもこれも自分を捨てたゆえである。


自分の『魂』を捨て

自分の『柱』を捨て

自分の『剣』を捨ててきた

だから今更わからない。


だから

子供に還れ。

まだ『魂』を手放さなかった頃の自分に還れ。

魂を手放したのは一度や二度ではないだろう。

ならばすべてを拾い集めて、一番最初に捨てた手前まで還れ。

そうして『自分』を掴んだら、自分の『魂』を掴んだら

二度と手放さぬ覚悟を決めて腹くくりせよ。


周りを敵にまわすとも

世界を敵にまわすとも

自分が自分の敵となるなかれ