『欲を満たす』という真実ならざる「逆さ言葉」 《癒奏術・華厳の章》
「欲求を満たす」「欲望を満たす」という言葉がある。
いかにも『満ち足りた』という印象である。
しかし実際は「エネルギーの放出」なのである。
『欲』とは「エネルギーの滞留」によって沸き起こる「衝動」
それは心身を巡るエネルギーの「流れの不具合」によって沸き起こる。
リンパが滞るように、血が「鬱血」するように、エネルギーが特定の場所で「滞留」して膨れ上がってしまっているのである。
その多くは「思考」によって引き起こされる「滞留」であるが、その起因となるのは強い「思い」である。
悲しみや恐れなどの負の感情が「根付いて」いることにより、そこに「滞留」の起因が発生し、それを解消するための「思考」が産まれる。
そして「解消」した経験は固定され、エネルギーが「滞留」するたびに「思考」が産まれ、解消するための「行動」を催す。
それが「欲求」である。
つまり、滞留したエネルギーの放出が「欲求を満たす」ということである。
わかっているけどやめられない・・・
それはエネルギーの「滞留」の原因を解消しなければ、結局の所「いつまでたってもやめられない」わけである。
そして、滞留の原因によって起こる欲求も違う。
そして、それらのエネルギーの滞留には「チャクラ」が関係してくる。
さらに、エネルギーには陰気と陽気があり、どちらが滞留してくるかで現れる欲求の質も違ってくる。
陽気が有り余って起こる滞留なのか、陽気が枯渇するゆえに陰気が増えて起こる滞留なのか・・・
陰陽のバランスの崩れも現れる欲求の質に関わってくる。
そして、人々のエネルギーの滞留の在り方が、今の世界の様相を形作っているわけである。
生活様式から環境、そして思考パターンが均一化すればするほど世界は均一化に向かう。
それは一人一人のエネルギーの流れや滞留のパターンが引き起こしているものなのである。
エネルギーとは自分ひとりの体の中に流れているだけのものではなく、そのエネルギーは周囲にも影響を与え、大多数の似たようなエネルギーの流れや滞留の在り方が、世界に反映されて行く。
エネルギーの不具合となるほどの滞留を起こした人々と、その滞留を解消するために起こる「慾」が「行動」のエネルギーとなり、解消するために放出したエネルギーを吸収するというものが「ビジネス」となっているわけである。
ゆえに「滞留」を起こせばビジネスは成功する。
そして、「滞留」を生み続けたあまりに世界の『巡り』が不具合を起こしている・・・のが今ということ。
だから今のビジネスは「蛇口」に群がるという状況となっている。
簡単に言えば「税」に群がるというわけである。
人のエネルギーの「巡り」はそのまま「地球」にも広がる。
人のエネルギーの滞留や枯渇を映すように、地球のエネルギーも滞留し枯渇してゆく。
本来は地球のエネルギー循環を人が映さなければならないものを、ずっと『逆転現象』を起こしてきた。
だから地球はエネルギーの滞留を解消する。
人の「執着」で滞留してしまったエネルギーを放つ。
だから早手放せと言うのである。
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