【神を背負うということ】~幾千年の神々の業(カルマ) 《癒奏術・八重垣の章》
瀬織津姫が私の元に顕れてちょうど五年の歳月が過ぎた。
だから、この五年の歳月はとてつもない重圧であった。
【神を背負う】ということがどれほどの責任と重圧があるものか・・・
初めの頃は軽く考えていたものだが、月日を経るにつれてその責任の大きさが明確になってきた。
世界は、地球は「神世の時代」の頃からの『業(カルマ)』を抱えている。
そして、その『業(カルマ)』を解消し「立て直す」のが『今』であるというとてつもない重圧である。
その『業(カルマ)』の中心にある神々が次々に顕れる。
そのたびに責務が肩にのしかかる。
助けを求めようにも助けを請える人は既に無く・・・
だから神が「種を蒔く」という思いを受けて実践してきた。
初めの三年ほどは自ら動いて『型』を出す旅を続けていた。
しかし、二年ほど前から瀬織津姫は私に『動くな』と告げてきた。
だが、自分が動かなければどうしようもないため動こうとすると、今度は『動けない』状況が訪れた。
無理にでも『動くな』ということである。
だが『重圧』は一向に無くならない・・・ばかりか気が焦って余計に肩に重くのしかかる。
そんな折りにただひとり、私の荷物を共に背負ってくれる人が現れた。
ただただ【神】が求めるままに喜んで行動してくれる様を見て、それがどれほど楽になったことか・・・・・
感謝のかぎりである。
【神】が求めたから喜び勇んで行動する・・・ということを本当に出来る人は少ない。
それが二分
馬鹿げているとあざ笑うか、自分のためになるか、自分が「やりたいこと」だけやるか・・・という人が九割八分である。
瀬織津姫は人の魂の色を見、思いを感じ取り、善人であろうと悪人であろうと変わらず『浄め』の恵みを与える。
その『浄め』を更に私の体で行ってきたから嫌というほど知っている。
そしてただただ待つ。
人が自ら行動するまで。
だが、この五年で一人だけである。
【神】はけっして催促はしない。
無理強いもしない。
ただ待ちながら『浄め』を続ける。
だから私は「ただ待つ」ことはしない。
私が「ただ待つ」だけならば、私の元に顕れる意味など無いからだ。
【神】は「ただ待つ」ものだから、いつまで待たせてもいいわけではない。
そんなことは子供でもわかることである。
この世には『時間』というものがある。
そして、待てる『刻限』がある。
更に【神】は当然のことながら「私の行動」も「何も言わず」待っている。
『動くな』と言いながらも、それでも「行動する」のを待っている。
だから『動かず行動出来る』ことをしてきたつもりである。
その中で【神】は一つの磨かれた魂を得た。
私も『友』を得た。
たった二分しかない魂に巡り会えたということである。
【神】は本気で手を差し伸べるものに、必ず手を差し伸べ返す。
【人】が差し伸べる手は【神】を救い、【神】が差し伸べる手は【人】を救う。
お互いが『同じ思い』でなければ結ばれない。
【神】が人の世に関わるためには『人の手』が必要なのである。
それが全くなければ【神】は、【龍】を使って『天変地異』を起こすしか関わる手段が無い。
だから【神々】は待つ。
だが『刻限』はある。
【神】と【人】が手を取り合っていた頃のようになるには、ふたたび手を取り合わなければならない。
【神】は人の世のためだけに在るのではない。
【人】も人の世のためだけにあるのではない。
【神】はけっして人を見て線引きなどはしないであろう。
だから人はそれに甘え、傲慢に振る舞う。
だから、【神】が線引きしない分、人が線引きしなければならない。
人世の事は人がしなければならないからだ。
それは人の務めである。
磨かれた魂を穢す者を線引きしなければならない。
足かせとなる者を線引きしなければならない。
それは、けっして【神】にさせてはならぬ事。
【神】は神世の線引きをしているのだから。
【神】は一人でも多くのものを救う。
ただ、救い方の区別はある。
それが最善だからである。
ひふみ神示 磐戸の巻 第十三帖
・・・殺して救ふのと、生かして御用に使ふのとあるぞ、今度はハッキリ区別するのざぞ、昔からの因縁ざぞ。この方のもとに参りて、昔からの因縁、この先のこと克く聞いて得心出来たら、肚の底から改心してマコトの御用結構につとめあげてくれよ。逃げ道つくってはならんぞ、二つ三つ道つくってはならんぞ。ますぐに神の道に進めよ。神の道は一筋ざと申してあろが。何なりとそれぞれの行せねばマコトのことは出来んのざぞ、世界の片八四浜辺からいよいよが始まると知らしてあること近うなりたぞ、くどい様なれどさっぱりと洗濯してくれよ・・・
ゆえに今一度言う。
「情熱無き者寄るべからず」
「覚悟無き者来るべからず」
情熱、覚悟の有る無しが「一線」の内外
その「一線」は内を護る結界の「一線」である。
0コメント