便利さという【神】を崇めて・・・ ~冥王星が破壊するもの





「便利さ」という神を崇めて


「便利さ」の檻に囚われて


神に逆らえぬままに人は


弐百数十年の時を経た


気付けば人は便利さに


追い立てられるように生きている




生殺与奪の権力を


その手に握る神の手に


便利に使われ生かされて


人を殺すも便利な世界


便利に殺す側になり


便利に殺される側となりゆく




便利さという神の名は


八岐大蛇という蛇の霊


人の御魂を追い出して


霊懸かりして人の意を喰らう


自分を無くした虚ろな人は


器を便利に使われるばかり




便利さの 檻から抜け出す 始まりの時


冥王星が檻を破壊する


人が人であるうちに


神を手放すことである


ただの機械となる前に


檻から抜け出すことである