【人宮】~和泉式部殿に捧ぐ・その弐 《癒奏術・水月抄》




人宮に 神が宿れば 神人合一



人穢るれば 即 神穢る

汚泥の中に 神迎ゆるか



人穢すもの 神穢す

人殺めるもの 神を殺める



人の中に神がある

されど人は神を埋める



ゆえに穢れ祓い浄めん

されど人は穢れを我とす



穢れ祓うは我を祓う

我を祓われて意気消沈



祓えど祓えど我を拾い上げ

再び我を据え宮柱



神が降りくる場所は無く

我の宮柱に巻き付く蛇霊



人目に着飾る宮柱

何を神とするのも自由



自由を謳歌しやしゃんせ

行きたきところへ行けませう