神素戔嗚の義の響き 《癒奏術・奥宮》
義なきところに勇はなく
義なきところに愛はなく
義なきところに誠なく
義なき心に柱なし
神素戔嗚が示現する
十拳劔の一閃が
ひふみよいむなやことと現われ
義なき亡者を薙ぎ払う
心の柱 草薙劔
義を真ん中に据えた心
十拳劔に怯みなく
渦の真ん中渡りゆく
おのれを顧(かえり)みたるとき
心の柱は消え失せる
おのれを顧(かえり)みざるとき
心の柱は現れる
身・口・意が一致する
誠の菩薩心のとき
おのれを顧みる隙はなく
身心すべて 鋼の義
義を無くしたる 日ノ本の民
愛も誠も勇もわからず
湧き出る泉の心にあらず
乾いた世間に情けを求む
情けを測りて 善悪測り
誠の善し悪し見つからず
情け心で沸き立つ正義
名ばかりの善は悪へと巡る
正しき義心がわからずに
誠の正義は示現せず
湧き出る正義 沸き立つ正義
愛と情けの真逆の義
八岐大蛇の大渦に
呑まれて残るは義の心
唯一無辺の真中の柱
神の示現の姿なり
情けまなこで義は見えぬ
情け心で神見えぬ
愛も見えねば勇も見えず
誠がなにかも見えざりぬ
肚を括りて 確と義を立て
眞名井の泉となりたれば
至善 至愛 至勇が生まれ
誠の菩薩と変化する
怒り 悲しみ 喜び 恐れ
どこに心が在りたとて
愛 勇 善に転化する
誠の柱 義の心
神素戔嗚の観音力
毘沙門天と示現する
愛 勇 善の三叉の義槍
誠を照らす宝塔の火
しかと真実(まこと)を照らし出す
逃れるすべはありませぬ
三蜜そろわぬ言葉尽くせど
二枚舌の言葉を語る
義無き情けの蛇を斬る
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