『神の手足』~五体取り戻す国常立神 《癒奏術・山桜の章》
五体バラバラにされた国常立神
その手足とは 他ならぬ『人』である。
神と人が寸断されて幾星霜
やがて神が戻られて 少しずつ手足を取り戻してゆく
それは、人と神が一致すること
かつて手足であった魂が、再び手足と戻りゆく
なかなか五体が戻らぬ
国常立命は分け御魂を渡そうとするも
人の準備が出来ておらぬゆえ分け御魂を降ろせぬ
降ろせねば手足とならず
手足となる分け御魂が着る衣
それが人である
衣が穢れていては神は着れぬ
禊ぎ祓いで心が清浄でなければならぬ
清浄を履き違え 善なる情けで心を満たせば
それは穢れとなるのであるに
清き心を履き違え 善悪惑いて縺れた絹糸
どうして神が着れようか
神の意まっすぐ示現する
清き心の絹糸で
織られた誠の神衣
神の意を淀みなく示現する
頭の淀み祓われよ
心の淀み祓われよ
その身の淀み禊がれよ
意を示現するを留めるは
その身か頭か心なるか
淀みを生ずる源を
目をそらさずに確と見るべし
怒り喜び憂い哀しみ
恐れのいずれが妨げおるか
巡りくるもの逃げず追いかけず
ただあるがまま受け取れぬ心
淀みを生ずる悪と知るべし
衣縺れる歪みと知るべし
神意の示現を躊躇して
憂い恐れて動かれぬ
その心に在る「色」という穢れ
綺麗に掃除洗濯するべし
国常立大神は 今か今かと待ちぼうけ
時過ぎるほど難は肥大す 後回しにもほどがある
値踏みする心 足踏みさせて 未だ進めぬその心
⦿(誠)無きゆえ迷い淀んで 〇(側)をぐるぐる回り続ける
神の五体の分け御魂 掃除洗濯代え御魂
動ける者からお手柄ぞ 動けぬ者はお出直し
因縁ありてもお出直し 因縁無くとも大手柄
⦿(誠)掴んで離さぬその手に 神の救いの手が届く
救うものが救われるのは 神の手足となるゆえぞ
心の泉に最初に湧きだす 意を示現せねばただの「淀み」ぞ
誠歪める淀みの種を 掃除洗濯禊ぎ祓いて
神の一部と成りたればこそ 空は晴れたり⦿(日本)晴れ
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