【翼】 《癒奏術・風の章》
絡みつく 思いや期待の 蔦草を
解き切り離し 空を飛ぶ
風の時代の大空を 羽ばたく自由は唯我独尊
おてて繋いで飛ぶ鳥が どこに居るのやら
羽ばたく翼を繋いで縛れば 空を飛べるわけはなし
相も変わらず地(知)を這うばかり 流れ進めどもそれは水
大地から 足を離して 踏み出せるもの 踏み出せぬもの
翼を研いできたものは 大地を蹴って大空羽ばたく
未だ翼の無きものは 踏み出すことが出来ませぬ
空を飛べる大きな翼 風切り風に乗る翼
自由を支えるその翼 自分が自分である証
ひよこのままの翼では 飛べる道理はありませぬ
おてて繋いでいるままで 翼は役に立ちませぬ
高き崖から飛び立つ時は 天上天下唯我独尊
我が道を行くサイの角 自分を信じる鋼の心
それが無ければ飛べませぬ 独り行かねば飛べませぬ
未だ地(知)を這うものたちは 繋いだおててを離せぬままに
蔦草のように絡み合い 連なる蛇と進みゆく
右に左に流れに乗って 大地(知)を下る水の如し
磨いて磨いて磨いた翼 大空高く舞い上がる
天上天下 ただ独り 風に乗らねば飛べませぬ
大地を蹴って 身を投げ出して 翼拡げて風に乗る
風を感じて 風を読み 風と親和し 風に溶け込む
風の時代に風に乗る 我が道を行く鋼の翼
折れず曲がらず風を切り 自分を支える御柱の翼
絡みつく 思いや期待の 蔦草を
解き切り離し 空を飛ぶ
風の時代の大空を 羽ばたく翼が草薙劔
自分を支える鋼の御柱 天上天下 自分を支える
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