【響】~真言と魔言の素戔嗚命 《癒奏術・惡の章》
「声」という音の『響き』
それは伊邪那岐命の天沼矛
それを受け取る『口唇』
それは伊邪那美命の天沼陰
思いの光が言葉になりゆく流れ
天照大御神から月読命
言葉に変わるそのときに
素直に言葉に変わりゆくもの
言葉を変えて伝うもの
そこに生まれる『情の意』が素戔嗚命
『情』鎮まりて『真言』なる
『情』ひねくれて『魔言』なる
『真言』と『魔言』の【響き】の違い
言葉に【神】が宿りし『真言』
【蛭子】となりし『魔言』なり
『真言』と『魔言』は【響き】に現れ
形作られる『言の葉』に宿る
語りに現われ 文字に現れ
天地の歪み顕著なり
赤子の言葉『アワ』しか語れど
『誠』なる母にはわかるもの
一つの「ア」でも喜怒悲恐の響きの「ア」
誠の母は聞き分ける
喜びの「ア」悲しみの「ア」怒りの「ア」恐れの「ア」
『真言』を語る赤子の「ア」
赤子の「ア」には『魔言』無し
心の中の素戔嗚命
喜怒悲恐の『何処』に居るのか
「喜」に居ながら「悲」 「恐」に居ながら「喜」
思いと違う言葉を語るは
歪んだ悪なる素戔嗚命
「喜」のまま「喜」を語り 「恐」のまま「恐」を語る
誠の真言の素戔嗚命 喜怒悲恐に留まらず巡る
「思い」の真ん中軸にして巡る
天の斑駒逆剥ぎて 稚姫の陰(ホト)を穢して殺した素戔嗚命
誠の「思い」と言葉の「思い」
歪んだ偽りの『魔言』なる素戔嗚命
『恐れ』の思いを『悲しみ』『怒り』で表して
屁理屈捏ねた弥栄(八栄)の言葉
『恐れ』を真中に「八岐大蛇」と鳴り成りて
歪んだ御言の「非理法権」 『魔言』が大蛇となりて世界を覆う
身・口・意 三密揃わぬ『魔言』の世
『魔言』の大蛇が世界を覆う
思いと言葉が裏腹に それが当たり前なる世界
『真言』と『魔言』を分けるスサナル
誠のスサナル 歪んだスサナル
同じ名で別の素戔嗚命
御言が言葉と変わる手前の
天下分け目の「情の川」
思いの川と言葉の川の
河合に坐す玉依姫
神素戔嗚の娘・乙姫
鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえず)の世界
葺き合わぬ「思い」と「言葉」の河合にて
祓い浄めに勤しみ続け
火水の『真言』を伝え続ける
思いの『火』 言葉の『水』
噛み合う『真言』 噛み合わぬ『魔言』
『魔言』に歪める蛇の知恵
逆剥ぎされた天斑駒
されど「恐れ」隠して「喜び」語れど
【響き】の中に現れる
誠の素戔嗚命の【響き】
語る言葉に文字に現る
誠の母なら赤子の思い
手に取るようにわかるもの
神人ならば『真言』と『魔言』
手に取るようにわかるもの
『魔言』が世界を覆うのは
『魔言』語りし者が世界を覆う
歪んだスサナル響かせる
『魔言』に憑かれた人ばかり
語る言葉に 文字にも響く
御言は命 神姿(かむすがた)
「何」を神としているか
【響き】にすべて示現する
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