【大己貴神】から【弥勒世界】へ 《癒奏術・華厳の章》




昔から「謎」であった神【大己貴神】や【大国主神】について、ようやく解りかけてきた。

まだ完全ではないが、今までの導きなどからも推察出来る。

そして、同時に過去の導きの「意味」も、それでようやく理解できるようになる。



今から三年ほど前に【播磨一宮・伊和神社】へ行った時、そこには【田心姫(多紀理姫)】が姿を顕した。

姿と言っても視覚的なものではなく【意(こころ)】が現れたということである。

その時は「何故に田心姫?」と思っていたが、わからないのでわからないままにはしていたが、その意味がようやくわかってきた。


【伊和神社】に祀られる神は【大己貴神】【少彦名神】【下照姫】である。

この【下照姫】の母神が【田心姫神】である。

【大己貴神】はさしずめ【田心姫神】の夫神といったところだろう。


だが実際の【田心姫神】の夫神は【大国主神】である。

では【大己貴神】と【大国主神】は同一なのか?

そこが最大の引っかかりどころであった。


また、【大己貴神】と【大物主神】も同一視される。

では本当に同一なのか?

それもやはり引っかかりどころであった。



これらの謎も今までの導きから得られたものを整理して行くと、「謎」という結び目が解けてきた。



まず、【大物主】というのは『役職』であるということ。

それはつまり「何代にもわたって大物主と呼ばれる存在が居る」ということである。

現代人にわかりやすく言うと「武」を司る「大将軍」といったところか・・・・

ただ、現界だけでなく「あの世」までをも含めた「武」である。

神世の時代、三次元と五次元は「共和」していた。

ゆえに「三四五」の次元を司るのが当たり前のことである。

だが、『岩戸締め』が行われたせいで「三五」の次元間が閉ざされたのである。

まぁ「岩戸」に関してはここでは省く。

つまりは、【大物主】とは代々の「大将軍」ということである。



次に【大国主】というものも『役職』であるということ。

これはそのまま『国の主(あるじ)』である。

さらに「国」という字は「口(しかく)」と「玉」の混成されたもの。

「口(しかく)」は「大地」を現す。

つまり「大地の玉」・・・それは「地球」ということである。

その『主(あるじ)』が【大国主】というわけである。



そして【大己貴神】

【大名持神】とも書く。

つまりは「たくさんの名を持つ神」である。

では、その「たくさんの名」とは何であるか?

これがわからなかった。


だが、出口王仁三郎氏の【伊都能売神綸】でそれがようやく理解出来た。

たくさんの名前・・・それは過去の記事にも書いてた


五観 (厳之御霊)

 真観     正哉我勝々速日天忍穂耳命

 清浄観    天之菩日命

 広大智慧観  天忍穂耳命

 悲観     天津彦根命

 慈観     活津彦根命  

である。


これは「天照大御神と素戔嗚命の誓約」から生まれた五男神。

ここには『熊野久須毘』は登場しないが、それについては今はまだ謎である。

だが、【大名持】の意味は間違いないだろう。



さらに出口王仁三郎氏は言う。

「神とは男女一対でひとつの神である」と・・・・・

ということは

五音 (瑞の御魂)

 妙音     市杵嶋姫命

 観世音    木花咲耶姫命

 梵音     多紀理姫命

 海潮音    玉依姫命(乙姫命)

 勝波世間音  多紀津姫命

これらの女神たちも併せて【大名持】となる。


だから【伊和神社】へ赴いた際に【田心姫(多紀理姫)】が現れたのも当然と言える。



ちなみに【伊勢神宮】に坐すお方は【市杵嶋姫】

「おかげ横丁」からすでに『金色の牛車』でお出迎えしてくれる。

【厳島神社】に坐すお方は【多紀津姫】であった。

『弥山』から流れる清流でお出迎えしてくれた。


・・・といことは【伊勢神宮】には【正哉我勝々速日天忍穂耳命】と【市杵嶋姫命】

【嚴嶋神社】には【活津彦根命】と【多紀津姫命】がそれぞれ【一対神】として坐す。

また、【竹生島】へ行った際には【天津彦根命】と【乙姫命】の御子【天目一箇神龍】が現れた。


【誓約】で産まれた神々が今もこの国を守護している。

その中心となるのが【正哉我勝々速日天忍穂耳命】

【アマテル神】と【瀬織津姫神】の御子である。

この【アマテル神】と【瀬織津姫神】の二神一対となるのが【天照皇大神】であった。


そして現在、【天照大御神】として伊勢に鎮座しているのが【正哉我勝々速日天忍穂耳命】と【市杵嶋姫命】の二神一対の神・・・それが現在の【天照大御神】の『お役』となる。



【大名持神】となった五男神の玉(御魂)は【アマテル神】の御魂である。

これが【厳之御魂】

そして、素戔嗚命という【瑞之御魂】から【三女神】が結ばれ、同じく【瑞之御魂】の神である龍宮の【乙姫命】と山祇の【木花咲耶姫命】の二神が「海」と「山」から結ばれて【十柱の神】として【大国主】として守護しているということである。


その【十柱の神】から更にそれぞれ五柱の神が産まれて【五十柱の神々】が現れる。

いや・・・すでに「五十音の言霊」として現れている。



・・・・だが

実質は十柱ではなく九柱である。

この【九柱の神】から今度はそれぞれ『九柱の神々』が産まれて【八十一柱の神々】となる。

三次元だけなら「五十柱」であるが、「三五の次元」両方を合わせて【八十一柱の神々】となる。

それは【八十一(弥栄)の神々】となり新たな世界である弥勒世界を治める神々。


その世界へ至るためには五観五音を知らねばならない。

それは【観音】の世界である【弥勒世界】

つまりは人が菩薩となり【観音(観自在菩薩)】とならねば行けぬ世界である。

それゆえに『五感』を研ぎ澄まし鍛えねばならぬ。



三次元だけなら五十音あれば足りるが、五次元と共和するには『五次元の言霊』を知らねばならない。

その言霊は『五感』で対話する言葉。

音は聞くだけに非ず、観ずる(感ずる)ものである。

五観五音の【九柱の神々】の【八十一(弥栄)の言霊】

それが【神】と語らう術である。