『言祝ぎ和す神の道』 ~出口なおさんに捧ぐ




神を迎える間口ばかりを 広げんとしても岩戸は開かぬ

入り口在りても出口無ければ 岩戸は開いておらぬぞよ



出口、出口と知らせてあるに どうして出口を作らぬか

入り口ばかりこさえても 我(が)が根を張りて出口を塞ぐ


我(わ)が身可愛さに神を迎えても そっぽを向いて「知らん顔」

出口無ければ神は来ず 広げた間口に禍霊住む


我が身可愛さの岩戸の前に 黄泉醜女の禍霊が溜まる

禍霊留めて可愛い我が身 晒して醜さ現すなかれ


出口無きこと「岩戸閉め」 出口作るが「岩戸開き」

九十祝(ことほ)ぎ和(やわ)すが神の道


九十(言)を九十(事)に和(やわ)す道

言(こと)を成して 事(こと)を成す


我が身可愛さの 我(が)の重石

岩戸となりて 道塞ぐ


言を受けたら事を出す 言祝ぎ和す神の道

人は神の「出口」なり 言答(岩戸)を和す通り道


言受け答(応)えて事を成す 言祝ぎ和す神の道

言が事へと直ぐに結ばれる 結びの道が「神の人宮」



入り口作るは体主霊従 出口作るが霊主体従

入り口開けても「我」が立ち塞がり いつまでたっても神は通れぬ


言の入り口は事の出口なり 言祝ぎ和すが神人の道

神人和合の神迎え 言祝ぎ和す神の出口なり




とどのつまりが糞詰まり 我が身可愛さのなれの果て

掃除洗濯洗い清めて 岩戸(言答)を塞ぐ出口を開け