愛を知る旅 ~素戔嗚命の放浪旅




龍は瑞(水) 海原治らす龍王は

瑞(水)を司る 力の御魂

素戔嗚命は『情』の瑞魂

火を受け動く 火水(神)の水(瑞)


悲しみに留まりて 悲しみ溢る

恐れに留まりて 恐れ溢るる

怒りに留まりて 怒り溢るる

喜びに留まりて 喜び溢る


溢れた水は 灰汁(悪)となり

淀み溜まりて 思いに積もる

積もりた灰汁(悪)が 広がりて

八岐大蛇と鳴り成りる


思い淀めば悪となり

思い巡らば愛となる

淀んだ思いを巡らすために

素戔嗚命の一人旅



天照らします大神と 契り交わして産みた子は

情を巡らす夫婦神 火水(ひみず)で動く伊豆能売の神

私情(四情)を巡らせ思いを「晴らす」

曇りた思いを晴らす御子神


五元五行の龍(流)となり

自然を巡らせ 思いを巡らせ

淀みて思いを曇らせて

心に灰汁(悪)を生まぬため



人の思いは巡らず留まり 情けの灰汁(悪)を溜め続け

思いは常に曇り空 巡りは乱れて反転し

曇り空は晴れることなく 雨降り情けの水溜まり

心の真ん中「情け」が居座り

天照らします大神は てるてる坊主のご神体



私情(四情)の思いが巡りて回り 真ん中の軸の思いが現る

それが誠の『愛』と知る 素戔嗚命の一人旅

空は晴れたり 心晴れ晴れ

真中の柱の『愛』が現れ 那岐那美神が結ばれる



悲しみの 奥にある光 愛の軸

恐れも 怒りも 喜びも

同じく真中に愛がある

愛ゆえ喜び 愛ゆえ悲しみ

愛ゆえ恐れ 愛ゆえ怒り

私情(四情)の真中に愛ありて

思い晴れ渡り 天照らす



情けの大蛇に喰われぬ魂

八岐大蛇の中の尾で

劔となった金剛の御魂

天照らします大神と共に



素戔嗚命の一人旅

大蛇退治の一人旅

劔を見出し天地の柱

据え置き新たな世を造る