【親を「毒」という心】~節分の煎り豆 《癒奏術・煉獄の章》




人は子々孫々「血」を受け継ぐと共に「霊」も受け継ぐ。

「血」穢れなば身に穢れ受け継ぎ、「霊」穢れなば心に穢れ受け継ぐものなり。


一つの血霊に「穢れ」ありて、子をもうければ子の数だけ穢れ増ゆる。

一つの血霊の「穢れ」清まりて子を生せば、穢れは残らじ。



親を「毒」と思う心、親から受け継ぎし。

親はまたその祖先から受け継ぎた「毒」の継承。

霊の穢れが子へと受け継がれ、子々孫々に伝わりゆく。

『霊(ひ)筋の業(カルマ)』

穢れ清むる子が生まれなば、毒の連鎖は浄化する。



穢れ積もりて幾千年

血霊の道筋渡りゆく

枝分かれして増え続け

清むる御魂少なすぎて

穢れ広がり埋めつくされん


ひとつの御魂に群がり来る

祖先の穢れの残り香の中

おのれの業(カルマ)も混じりあり

逃げれば未来へ先送り

子々孫々へと渡りゆく


おのれの罪(めぐり)が巡り来るときに

生まれ生きて解くのが

運命(さだめ)の縦糸の縺れを

解く横糸通す舩(ふね)


縺れたままで先送り

解きて先を清むるか

御魂次第の分水嶺

憎む心と赦す心



親を憎むその心 憎んだ親と同じ心

親を憎む心が受け継がれ 子孫に累々受け継がれゆく

憎い心が時を経て 念が凝り凝り(こりこり)狐狸(こり)となり

狐狸の霊が受け継がれ 子々孫々に渡りゆく


幾千年と凝りた狐狸 鬼と変じて荒れ狂う

穢れ憎みて憎悪の火が燃え 火(霊)は受け継がれて渡りゆく

祖先の棺に納めた魂 毒残りなば火(霊)継ぎなる

愛を火継ぐか憎悪を火継ぐか 御魂の火(霊)継ぎの分水嶺


九分九分九厘の霊懸かり 懲りた狐狸鬼受け継いで

先送りし行く火継ぎの道は 御魂の立て分けで分けるしかなし


罪科(つみとが)穢れの「巡り」を運ぶ その御心を掃除洗濯

罪(めぐり)を継ぐは誰のせい?

その手で握るか握らぬか

火継ぎの選択 霊継ぎの洗濯

御魂に狐狸の霊懸かり 御魂磨きて火継ぎの縺れ

解きて清めて機を織る 横糸通す舩が生(せい)




神を憎みて鬼は外 懲りた憎しみ狐狸となり

霊継ぎのたびに凝り凝り固まり 鬼と現われ大蛇となりて

さらなる憎悪の渦となる


渦を起こすは霊継ぎした 曇り御魂の心の舩

九分九分九厘が霊懸かりして カチカチ山の泥船運ぶ

狐狸を乗せたる泥船は 渦に呑まれて沈みゆく

御魂の立て分け建て直し 御魂磨きて心を晴らす




親を憎むその心 神を憎む心の始まり

神を憎みて神拝むれば 神に「憎しみ」届くばかり

親を蔑むその心 神を蔑む心のままに

神を拝みて何望む


「親と神は別物なり」 その思いこそ穢れなり

神は生命の御親であるぞ 親の先には神がいるのぞ

懲りた狐狸に憑かれた御魂 狐狸を子に渡し先送り

親を憎んで子を愛す 我善し御魂の思い込み


憎しみ持ちて歩いた道には 憎しみの残り香が漂う

愛する子をその手に抱き 憎しみの香り嗅がせたままで

懲りた狐狸がわが子に移る 香りと共にわが子に懸かる

憎悪の香りを漂わせた愛 穢れた火継ぎで穢れは渡る



弥勒世は 穢れ渡さぬ 未来なり


晴れた御魂と曇りた御魂 分けねばならぬ親心

分かる御魂と憎む御魂 御魂立て分ける分水嶺



世を持ち荒らした神々様 それでも改心いたさぬか

守護神共々火継ぎして それでも未来に渡すのか

縺れた縦糸解かねば 弥勒の世界は機織れぬ

神から人に続く縦糸 掃除洗濯改心されよ



我を穢すは我が心 誰のせいでもありはせぬ

誰かのせいにする心 誰かを憎むその心

凝りて狐狸憑き霊懸かり 穢れた霊継ぎを止め得るは

おのれの御魂 おのれの守護神 縦糸の先のおのれの神


三四五(みよいづ)に渡る縦糸を 掃除洗濯禊ぎして

縺れ解きて穢れ祓いて 五六七(みろく)の先に華咲かせ




国常立の大神を 鬼と火継ぎし 凝りが狐狸

狐狸が悪鬼と育ちゆき 大蛇となって吞まれゆく

愚かなるかな神の子ら それでも愛しき我が子なり

穢れ無き目で見通さば 泥の大地に蓮の花

火継ぎの縺れ解かれて 歪み無き糸 日嗣(ひつぎ)成る

岩戸開けて晴れやかに 憎む穢れは晴れ渡る

国常立の大神の 愛の光がただ差すばかり




神素戔嗚を悪とする 火継ぎの霊継ぎ 悪神の

懲りた邪念の八岐大蛇 祓うは御魂の劔なり



神素戔嗚を悪とする限り

国常立の大神を 鬼とする限り 悪は祓えぬ

悪を火継ぐが悪神の仕組み