【心世界秩序(Heart World Order)】~伊邪那岐命と伊邪那美命の結びの世界  《癒奏術・華厳の章》





【心】とは一つの大きな【世界】である。

されどそれは【三千世界】あるうちの『ひとつの世界』にすぎない。



宇宙空間のように広がる【心世界】

それは【思い】の世界。

生まれては消えてゆく泡のように、『思い』が生まれては消えゆく。



人々が『自分の心』と思っているものは、自分の【意(こころ)】の近くに生まれる思いの数々・・・

それが自分の「思い」であれ、他の何者かの「思い」であれ、自分の【意(こころ)】のすぐ近くの「思い」を【意(こころ)】が感知し『自分の心』と「思い込む」。

その「思い込み」が「自分の心」という一種の『境界』を「思い込み」で作っている。




自分の【意(こころ)】

それは『魂』の【意(こころ)】

【神】の【意(こころ)】から生まれた【意(こころ)】




そんな【意(こころ)】の光が空間に星々のように散らばっている。

人の【意(こころ)】だけではなく、様々な生きるものたちの【意(こころ)】の光が、宇宙に漂う星々のように光が散らばっている。



それらの光とは別に明滅する光たち。

それが、生まれては消えゆく数々の「思い」。

人の「思い」があり、動植物の「思い」があり、その他様々なものの「思い」が明滅する。



強い「思い」は強い「光」を放ち、「思い」続ける「思い」は【意(こころ)】の光のように持続する。

似た「思い」は引き合い、集団の同じ「思い」は引き合い寄り合って大きな「光」となる。



「思い」の違いで光の彩りが変わり、強い思いは「像」を成す。

「像」を成した「思い」はやがて【実像世界】に「具現」し行く。

【天】から【地上】に降り注ぐように【潜像】が【実像】する。



【潜像】が【実像】するのは【天】から【地】への一方通行ではない。

【潜像】と【実像】が結ばれて【具現】となる。

【伊邪那岐命】と【伊邪那美命】が結ばれて初めて【具現】する。

それは『思い』と『行動』の【一致】の『結び』である。




【般若心経】とは【心世界】の法である。

【三千世界】あるうちの一つの世界である【心世界秩序】。




人の「穢れた思い」は【心世界】の空間に漂う。

「自分の心」などという境界で仕切られてはいない。

ただ自分の【意(こころ)】の周りが散らかり汚れているということ。

だから、感知し得るものには感知される。


誰かを憎めばその「思い」はその「誰か」に向かう。

誰かを愛せばその「思い」はその「誰か」に向かう。

「自分の心」などという有りもしない空間に留め置くことは出来ない。



今この【心世界】がいかに汚れ穢れているか・・・

汚れ穢れが引き寄せ合って、大きな穢れの塊となる。

その「塊」に【意(こころ)】が感化され、【意(こころ)】まで穢れ行く。

穢れた【意(こころ)】が穢れた「思い」を生み、さらに穢れを増して行く。



穢れた「思い」の『塊』は、やがて凝って『鬼』となり、意思を持って動き出す。

そんな『霊』に人は感化され、実像世界で行動する。

『九分九分九厘の霊懸かり』

自分の【意(こころ)】と身近な【思い】の区別がつかず、【思い】につられて行動する。


大蛇のように膨れ上がった「思いの塊」に感化され、実像世界に現れる【集団霊懸かり】。


自分の【意(こころ)】を見失ったから

自分の【魂】を明け渡したから

『自分の思い』が何なのかわからなくなったから

自分ではない自分を生きる癖がついてしまったから


自分ではないものの【意(こころ)】で動く

いとも簡単に動く

そうして『大蛇』の一部と化して行く。




自分の【意(こころ)】を見失えば、【意(こころ)】の『柱』たる【神】は見つからない。

【意(こころ)】の近くにある「思い」を【神】とし、自分では無い「思い」に引きずられ行く。

「コックリさん」を「エンジェルさん」と呼ぶ中高生のように、手近な都合のいい「思い」を【神】とする。

「宇宙さん」と呼び、「ミカエルさん」と呼び、自分では無い「思い」を様々な呼び名で呼ぶ。


四次元心世界を【天】と仰ぎ、三次元実世界を【地】とする。

【黄泉(四三)】の幽界の『霊懸かり』となり行く人々。



【心世界】のその上に、まだまだ世界は広がっている。

【三千世界】が縦横斜めに重なり溶け合いながら広がっている。

そのうちの一つの【心世界】には、三次元の「思い」も五次元の「思い」も交叉する。

三五の次元の間に【岩戸】が敷かれ、間の【心世界】が乱れた。

五次元の神霊が乱れ、三次元の人も乱れ、双方引きずられるように乱れた。

五次元の神霊は七次元の神々とも途切れ、神霊たちも穢れ乱れた。



ゆえに七次元の創造の神々たちが三五の次元を立て直す。

黄泉(四三)を祓いて大掃除して、途切れた三五をつなぎ直し、途切れた五六七をつなぎ直し、三四五、五六七と柱を通す。

三五調和し共生して、五六七の弥勒を実像世界に具現する。

世の元からの神々の、大洗濯と立て直し。

【心世界秩序】を取り戻し、三四五、五六七と調和して【弥勒の世界】と成すための『神の経綸』が始まる。